
助産師さんから「教科書どおりのお産でしたよ」と言われたほど順調だった私のはじめての出産。
長女にも私にも、トラブルは何もありませんでした。
2012年4月11日(出産翌日)

出産から丸一日経った。
さっき助産師さんから
「ご本人は人生最大の痛みで大変だったと思うんですけど、私たちから見ると本当に『教科書どおりのお産』でしたよ」
と言われた。
どこが教科書どおりだったんだろう?予定日の1日前だったところ?分娩室に入って1時間で生まれたところ?
よくわからないけど、なんかほめられたっぽくて嬉しい。
人生最大の痛みと言われれば、確かにそうだったけど、思っていたほどではなかった。
それより、赤ちゃんの産声が想像してたよりも大きくてびっくりした。あと、生まれたてなのに赤ちゃんが可愛くてびっくりした。
生まれたての赤ちゃんは「猿」とか、「笑福亭鶴瓶」とか「ガッツ石松」とか聞いていたのに、全然違った。
私の赤ちゃんは、本当に天使のように可愛い。私には似ていない。父親似なんだろう。でも嬉しい。
三山さんとの振り返り

出産はとても順調だったんですね。特に印象に残っていることはありますか?
「教科書どおりのお産でしたよ」と言われたことが、ピンとこないながらも嬉しかったこと。それから、生まれたてのあおいが本当に可愛いと思えたことが、私にとっては意外で一番印象に残っています。
「笑福亭鶴瓶」でも「ガッツ石松」でもないと(笑)?
そうです。本当に天使のようだと思いました。でも顔の印象とか、そういうことだけじゃなくて、私は自分が赤ちゃんをすぐに可愛いと思えないタイプだとずっと思っていたんです。
どうしてですか?
小学生の頃、親にしつこくねだって犬を飼ったことがあったんです。すごく可愛くて人懐こいビーグル犬だったんですけど、私はそのとき、すぐに可愛いとは思えなくて。「自分が飼いたいっていったのに、可愛いと思えない。どうしよう……」ってすごく焦った経験があったんです。
はぁ、わんちゃんが可愛いと思えなかったと……
1ヶ月くらいして犬との生活に慣れたら、もう可愛くて仕方ないって思えるようになったんですけど。あの時の「可愛いと思えない」という焦りや絶望のような気持ちが忘れられなくて。
子供を産んだら、また同じように「可愛いと思えない」という気持ちになると思ったんですか?
そうなんです。それにはもう一つ理由があって。犬を飼いはじめて数年後に、テレビで女性のタレントさんが「我が子が本当に可愛いと思えるようになるまで1年くらいかかった」と話していたのを聞いたんです。
「最初は大変すぎて、可愛いと思えなかった。でも、1年くらい経って少し余裕が出てきたら、もう可愛くて可愛くて仕方がなくなった」
そう話しているのを聞いて、私は「わかる!」とすごく共感しました。そのタレントさんが語っていた育児話と自分の子犬の飼育経験とが重なったんです。
それからは、「私は絶対に子供を産んでもすぐに可愛いとは思えないタイプだ」と確信していました。
でも実際には、あおいちゃんが生まれた瞬間から、可愛いと思えたんですね?
はい。こんなに可愛い赤ちゃんが、今まで私のお腹の中にいたんだと信じられないような気持ちでした。私は妊娠中、ずっと一人じゃなかったんだなぁ……とうれしくなって。同時にそんな気持ちになっている自分に驚いていました。

