【1歳まとめ】「1歳半健診の結果」に不安を感じなかった理由

「支援の流れ」に乗る最初のきっかけだった長女の1歳半健診。

しかし当時の私には、「支援の流れに乗った」なんて意識はなく、「要観察」となった健診結果にも不安は感じていませんでした。

この記事では、その理由についてお話しします。

定型発達(発達障害ではない)のお子さんでも、1歳半健診で「要観察」となることは珍しくありません。この記事は、「1歳半健診の結果を気にしない」ことを否定する意図はありません。

目次

「支援の流れ」に乗るきっかけになった1歳半健診

あおいちゃんが1歳の出来事のなかで、「1歳半健診」は当日のこともその後のことも、育児日記にたくさん書かれていましたね

そうですね。1歳半健診は当時の私にとっても大きな出来事でしたが、後から振り返ってみると「支援の流れ」に乗るきっかけだった———という点でも、大きな契機だったと思います。

「支援の流れ」というと?

あおいは、1歳半健診を受けた後から保健師さんと定期的に面談を行うようになり、その後は保健センターの親子教室を経て児童発達支援センターに通うことになりました。

それから市の発達相談などを経て病院を受診し、自閉スペクトラム症の診断を受けて、色々な支援を受ける……という流れになったんですが、あおいの1歳半健診はその流れに乗る最初のきっかけだったんです。

なるほど。当時の芳井さんには「支援の流れに乗った」という意識はあったんでしょうか?

まったくなかったです。

あおいの1歳半健診の結果が「要観察」だった———ということは保健師さんとの面談後、徐々に理解したんですが、私はあまり気にしていませんでした。

私はただ、「あおいの言葉が遅いから何度も保健師さんに呼び出されるんだろうな」と思いながら「3歳になっておしゃべりな女の子になれば、もう面談には呼ばれないだろう。だからそれまで気長に面談に行こう」と考えていたんです。

健診後に何度も呼び出される……という状況には、不安を感じる親御さんも多いと思いますが、芳井さんはどうでしたか?

私は本当に不安は一切感じていなかったんです。

その理由については、あおいが0歳の頃「運動発達がゆっくり」に不安を感じなかった理由と同じように、

「どうして私は、我が子が自閉スペクトラム症だということが、なかなか理解できなかったんだろう?」

という疑問の答えの一部になると思うので、ここで整理しておきたいと思います。

「1歳半健診の結果」に不安を感じなかった8つの理由

それでは、あおいちゃんが1歳の頃「1歳半健診の結果」に芳井さんが不安を感じなかったのは、なぜだと思いますか?

あおいが自閉スペクトラム症の診断を受けてから10年たった今、振り返ってみると、

  • 「発達障害」についての知識がなかった
  • あおいは着実に成長していた
  • 育児について困難を感じていなかった
  • あおいを誰とも比べていなかった
  • 「個人差」と納得していた
  • 「母親としての自身」があった

という0歳の頃に「運動発達がゆっくり」に不安を感じなかった6つの理由に加えて、

  • 自分と同じだから大丈夫だと思っていた
  • 「3歳になれば……」と思っていた

という2つの理由があったと思います。

「発達障害」についての知識がなかった

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の1つ目。それは、当時の私には相変わらず「発達障害」についての知識がほとんどなかったからです。

芳井さんは、あおいちゃんが0歳の頃、「生まれつきの障害というのは、すべて生まれた直後に判明するもので、見た目でわかるもの」と思い込んでいた———。そうおっしゃっていましたよね

そうですね。「発達障害」のように、生まれた直後にはわからなくて見た目でもわからない。そんな障害があるということを、あおいが1歳の頃の私は相変わらず知りませんでした。

だから、1歳半健診も、私はテストのように捉えていたんです。

テストですか?それはどういった意味でしょうか?

1歳半健診などの乳幼児健診は、「生まれつきの病気や障害をもった子を早期に見つけ出して、フォローアップや支援に繋げる」というのが主な目的の一つです。

でも、あおいの1歳半健診を経験した私は、「『年齢相応のことができているかどうか』をチェックするテスト」のように感じてしまったんです。

そして、あおいだけでなく、親である私がちゃんと子育てをしているかどうかをテストで確認している。私はあおいの1歳半健診に、そんな印象を持っていました。

なるほど……。でも確かに、あおいちゃんの1歳半健診では、「親としてのテスト」と感じても仕方がないような場面もありましたよね。使っていた歯ブラシを「意味がない」と言われてしまったところとか……。

そうですね。保健師さんからの歯みがき指導では、私の子育てをジャッジされて「不合格」と言われたような気分でもありました。

あおいちゃん自身についても、テストを受けたように感じたということですか?

なんていうか、抜き打ちテストを受けたような感覚でした。

抜き打ちテストだったから色々できないことがあったのは仕方がない。これから色々練習したり成長したりすれば、3歳までには合格できるだろう。

私はそんな感覚でいたんです。

だから、1歳半健診の後は型はめパズルを買ったり絵本を買ったりしていたんですね

はい。テストに「合格」するために、色々教えてあげなきゃいけないという感覚だったと思います。

それに、私は相変わらず「常同行動」という言葉を知らなかったし、あおいが1歳10カ月の頃からよくみられた「クレーン現象」についても、その言葉を知りませんでした。

それらが、自閉スペクトラム症の子どもによくみられる行動だという知識もなかったんです。

着実に成長していた

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の2つ目。それは、1歳の頃のあおいも、着実に成長していたからです。

あおいちゃんの運動発達については、芳井さんは「追いついた」と感じていたんですよね

はい。「母子手帳に書いてある時期よりはちょっと遅いけど、病院で先生から何か指摘を受けるほどではない」というペースでゆっくり進んできたあおいの運動発達。

それが、1歳6カ月でひとり歩きができるようになったことで、追いついた———。私はそう感じていました。

だから、「言葉の発達も、運動発達と同じようにいつの間にか追いつくんだろうな」と私は思っていたんです。

育児について困難を感じていなかった

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の3つ目。それは、当時の私は相変わらず育児について困難を感じていなかったからです。

あおいちゃんが0歳の頃は、「赤ちゃんが可愛いと思えない」という悩みがなかったことが、育児について困っていなかった1番の要因だったとおっしゃっていましたよね

それは、あおいが1歳になってからも同じでした。1歳を過ぎても、私はあおいが可愛くて仕方がなくて、育児にストレスはほとんど感じていなかったんです。

あおいちゃんが1歳7カ月の頃に、はじめて激しい「かんしゃく」を起こしたときにも、「困った」とは思わなかったんですよね

はい。この頃の私の生活は、すべてがあおい中心にまわっていたので、なかなか泣き止まなかったからといって「〇〇に間に合わない!」なんて焦ることもなくて。

育児について何も困ることがなかった私は、あおいの成長についても相変わらず違和感を覚えたり不安になったりしなかったんだと思います。

誰とも比べていなかった

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の4つ目。それは、当時の私は相変わらずあおいを誰とも比べていなかったからです。

でも、あおいちゃんが1歳の頃には、集団健診だった1歳半健診とか子育てひろばに行って、他のお子さんに会う機会もあったんですよね?

そうですね。でも、私はあまり周りの子のことは気にしていなかったですね。

1歳半健診でも子育てひろばでも、あおいよりもおしゃべりが上手にできている子とか運動が得意そうな子は見かけていました。

でも、あおいと同じようにおしゃべりをしない子もいたし、あおいよりも手がかかって大変そうだと感じる子もいて。

「みんなと比べてうちの子だけできてない!?」みたいに焦ることもありませんでした。

ネット上の誰かと比べる……ということも、相変わらずしなかったんですか?

はい。1歳半健診後にあおいと同じように何もできなかった子の体験談を探したり、それを読んで「そうだよね」と思ったり……ということはあったんですが、普段は相変わらず興味がありませんでした。

「個人差」と納得していた

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の5つ目。それは、当時の私には相変わらず「赤ちゃんの成長には個人差がある」と納得していたからです。

あおいちゃんが0歳の頃は、「首すわり」の時期をネットで検索して、「個人差がある」と書かれた記事を読んで納得したとおっしゃっていましたよね

1歳半健診の体験談をネットで検索して、「うちの子も何もできませんでした」というエピソードを読んだ時も、私は同じような気持ちでいました。

1歳半健診で、保健師さんの問診がすべてちゃんとできる子もいれば、できない子もたくさんいる。

そんな事実を知った私は、「赤ちゃんの成長には個人差がある」とあらためて納得していたんです。

「母親としての自信」があった

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の6つ目。それは、当時の私には相変わらず「母親としての自信」があったからです。

あおいちゃんが0歳の頃は、「自分があおいのことを1番よくわかっている」と信じて疑っていなかったとおっしゃっていましたよね

私はあおいが1歳になっても、同じように思っていました。

あおいが0歳の頃と同じように、夫が少々心配していようが、保健師さんに何度も呼び出されようが、「大丈夫」と思っている自分の方が正しい。だから心配ない。

そんなふうに思っていたんです。

自分と同じだから大丈夫だと思っていた

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の7つ目。それは、当時の私には「自分と同じだから大丈夫」という思いがあったからです。

あおいちゃんの言葉が出始めたときに「やっぱり私と同じだ」と思ったとおっしゃっていましたよね

そうですね。1歳10カ月の頃に、あおいが意味のある言葉を話し始めたときには、「あおいも言葉が出はじめるのはちょっと遅かったけど、子どもの頃の私と同じようにおしゃべりな女の子になるだろう」と思っていました。

ほかにも、「偏食」とか「昼寝のあとの大泣き」も子どもの頃の私と同じだと思ったんです。

芳井さんの偏食は、自然に治ってしまったんですよね?

はい。だから、あおいの偏食も「私と同じように自然に治るから大丈夫」だと思いましたね。

お昼寝のあとの大泣きはどうですか?

昼寝のあと大泣きするあおいには、「気分が悪いんだろう」と思いましたが、それはきっと体質のようなものだろうから大丈夫だと思いました。

今の私がそうであるように、大きくなったらお昼寝をしなくても生活できる。「自分が昼寝が苦手だ」と自覚できるようになれば、問題ないと思ったんです。

「3歳になれば……」と思っていた

あおいが1歳の頃、1歳半健診で「要観察」になっても私が不安を感じなかった理由の8つ目。それは、当時の私には「3歳になれば……」という思いがあったからです。

それは、どういう意味でしょうか?

あおいが1歳の頃は、私は「3歳になれば言葉が追いつく」と思っていたんです。

「3歳」という年齢の根拠は、どこから来ていたんですか?

振り返ってみると「ネットの検索結果」と「母からの話」。主にこの2つですね。

ネットの検索結果というのは?

1歳半健診の後に体験談を検索した結果です。

そこで、「1歳半健診では何もできなかったけど、3歳になった今では普通の子です」とか「3歳になった頃から急激に言葉がではじめました」という「3歳になったら……」というエピソードをたくさん見つけたんです。

なるほど。それで、芳井さんはあおいちゃんも「3歳になれば言葉が追いつく」と考えるようになったんですね

はい。それに、保健師さんとの面談について愚痴を言ったときに、母からも「3歳になればあんたと同じようにおしゃべりになるわよ」と言われていました。

それでますます、私は「あおいも3歳になれば言葉が追いつく」と確信を持つようになったんだと思います。

まとめ

今回は、私が長女の「1歳半健診の結果」に不安を感じなかった理由についてお話ししました。

次回からは、長女が2歳の頃の育児日記を振り返っていきます。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。
3歳差の姉妹を育てている主婦です。
ここでは「長女が生まれてから自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けるまで」を育児日記をもとに振り返っています。

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