【2歳まとめ】ASDの特徴③(言葉・コミュニケーション以外)

この記事では、長女が2歳の頃にみられた「自閉スペクトラム症(ASD)の特徴」のなかで、「言葉・コミュニケーション以外」にかかわる部分についてお話ししています。

目次

言葉・コミュニケーション以外の特徴

さくらちゃんが2歳の頃にみられた自閉スペクトラム症の特徴のなかで、「言葉やコミュニケーション以外」にかかわる部分というのはどういったものなんでしょうか?

「言葉やコミュニケーション以外」の部分では、

  • 睡眠障害
  • 感覚鈍麻
  • 「不測の事態」で混乱する

という特徴があったと思います。

睡眠障害

睡眠障害の症状は、さくらちゃんが1歳の頃からみられていたんですよね

はい。さくらは1歳の頃から、睡眠障害の1つである「錯乱性覚醒」の症状がみられていました。

激しい夜泣きや昼寝から起きた後の大泣きといった症状があったんです。

1歳9カ月の頃に断乳したことで、夜泣きはおさまったんですが、昼寝後の大泣きは2歳になってもあいかわらず続いていました。

2歳8カ月の頃には、芳井さんは昼寝から起きたさくらちゃんに噛みつかれてしまったことがありましたよね

はい。あれはさくらの昼寝後の大泣きの中でも、1番といっていいくらいの大きなパニックでした。

当時はまったく気がついていませんでしたが、あれも錯乱性覚醒の症状だったんだと思うと腑に落ちるんです。

なだめるとかえって興奮状態になる……という錯乱性覚醒の特徴がよくあらわれていたと思います。

 錯乱性覚醒の状態にある人は、起きているように見えますが、実際の脳の活動は十分に覚醒に至っていません。時に大声を出し、叫んだり、あるいは探し物をしているように見えるなど、目的があるように見えながら矛盾した行動をとります。小児では、大声で叫んだり、ボーッと一点を見つめていたり、あるいはなだめるとかえって興奮状態になることもあります。

『好きになるシリーズ 好きになる睡眠医学 第2版』 内田直 著 株式会社 講談社

感覚鈍麻

感覚鈍麻というのは、どういったものなんでしょうか?

自閉スペクトラム症の子には、見る、さわる、聞く、味わう、嗅ぐ———といった五感の感じ方が過敏だったり鈍感だったりするんですが、それを「感覚過敏」とか「感覚鈍麻」ということがあります。

2歳の頃のさくらには、肌に触れるものの温度をあまり感じないという感覚鈍麻の様子が見られたんです。

感覚が過敏な子どもがいる一方で、切り傷から血が出ていても気にとめない子や、夏でも厚手のセーターを着たがるなど、感覚が鈍感な子どももいます。こうした感覚のかたよりは努力や根性では改善しません。特性の深い理解と配慮が必要です。

発達障害の子どもの心と行動がわかる本 田中康雄監修 西東社

さくらちゃんは普段よりも熱い湯船に浸かったときとか、冷たい手で背中を触られたときにノーリアクションだったんですよね

はい。2歳8カ月の頃のさくらは「熱い」とか「冷たい」という感覚をあまり感じていないようでした。

さくらちゃんには五感の感じ方が過敏という様子はみられなかったんですか?

3歳以降に、普通ならなんでもない音を嫌がったり怖がったりする聴覚過敏の様子がみられるようになりました。でも2歳の頃には、さくらには感覚過敏の様子はほとんどみられなかったと思います。

「不測の事態」で混乱

「不測の事態」というのは、さくらちゃんにとって予想してなかった展開……ということでしょうか?具体的にはどういった場面ですか?

普段は行かないお店で知らない人から「豚みたい」と言われるような大泣きをしたこと。それから、公園ではじめて会った子と遊んだ帰りに大泣きしたこと。2歳の頃のさくらが「不測の事態」で混乱したエピソードでいうと、この2つを私はよく覚えています。

慣れない状況で大泣きしてしまったエピソードですね

そうですね。はじめて行ったお店での大泣きも、公園ではじめて会った子と遊んだあとの大泣きも、当時のさくらには次の展開が予測できなくて大混乱していた———。今ふり返ってみると、そんなふうに思えます。

自閉症スペクトラムの子どもでは思いがけない事態が起きたときに、柔軟に考えや行動を切り替えて臨機応変に対応することが苦手です。実行したことのない新しいプランを立てるには社会的イマジネーション能力は欠かせません。そのうえ、予測と違う展開に頭のなかはパニックで、ふだん以上に情報処理能力が低下しているのですから混乱は当然のことでしょう。

『高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』吉田友子著 中央法規

さくらちゃんは、普段からよく行くお店や児童館では大泣きしたことはなかったんですよね

はい。普段の買い物やお出かけでは、2歳の頃のさくらはいつも穏やかに過ごしていました。

今思えば、いつものお店や児童館では同じようなパターンで行動していたので、さくらは安心して過ごせていたんだと思います。

まとめ

今回は、さくらが2歳の頃にみられた自閉スペクトラム症の特徴のうち、「言葉やコミュニケーション以外」の部分についてお話ししました。

ただし、ここで説明した内容についても、同じ特徴がある=自閉スペクトラム症(ASD)と判断できるものではありません。

あくまでも、さくらが診断を受けて10年経った今振り返ってみると、あれは自閉スペクトラム症の特徴だったと思える———というものです。

この記事の参考文献

  1. 『高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』吉田友子著 中央法規
  2. 『発達障害の子どもの心と行動がわかる本』田中康雄監修 西東社
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この記事を書いた人

1982年生まれ。
3歳差の姉妹を育てている主婦です。
ここでは「長女が生まれてから自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けるまで」を育児日記をもとに振り返っています。

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